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まき網漁業とは

まき網漁業は、漁業の一形態であり、大型の円形または楕円形の網を使用して魚を捕獲する方法です。網船は網端を灯船に預け、魚群を取り囲むように網を出していきます。その後、船が網を引っ張りながら進み、魚を集めることができます。

高漁水産では、それぞれの役割を持った網船1隻、探索船2隻、運搬船4隻の合計7隻で船団を構成して操業しており、探索船は魚群を探索し、網船は探索船が発見した魚群を捕獲し、運搬船は網船が捕獲した漁獲物を氷蔵して漁港に水揚げする体制で操業しています。

まき網漁業は、さまざまな規模で行われており、小規模な沿岸漁業から大規模な遠洋漁業まで幅広く存在します。大規模なまき網漁業では、船舶によって長い網が使用され、大量の魚が一度に捕獲されることがあります。

① 探索

魚群探知機などの計器類

灯船が中心となり目標とする魚種を探します。これは、魚がよく見られるエリアや水深、海底の地形などを調査することから始まります。現代の漁業では、衛星などの技術も活用されます。
魚群を見つけると灯船が水中灯を使って魚群を集めます。

② 投網・揚網

投網
魚群を発見したら、運搬船が網の端を持ち、網船がその魚群を囲むように網を投網します。

揚網
網を巻き終わったら、魚が逃げないように徐々に網底を絞り、網を引き揚げて魚を捕獲します。

③ 積込み

網船と反対側に運搬船を平行に付け、更に絞込みを進め、魚を運搬船に積み込みます。

④ 水揚げ

漁船が漁業活動を終えた後、運搬船は魚市場へ向け出航し水揚げをします。
他の船は漁場で次の魚群を探します。